宿・お部屋の紹介
富久家のご紹介
富久家の建物は昭和2年(1927年)に建てられましたので、建立からおよそ100年が経過しています。元々は京都の舞妓・芸妓さんたちのお茶屋として利用されていました。
その後、昭和30年に今の女将が自宅として購入し、実際に居住しておりました。
昭和42年に旅館として事業をスタートさせました。旅館としてOPEN当初は、祇園の街での宴席の後、お泊りになる宿として、重宝されました。祇園が賑わっていたので、夜通しお酒を楽しんだ後、お仕事に行かれる前にお休みなる宿としてご利用いただくお客様も多かったのですが、時代も移り変わり、そのようなお客様も大分減ってきました。そこで、地元のお客様だけでなく、全国から観光客の皆様を対象とした今の形態でスタートしたのが、昭和55年の事です。
このように富久家の女将は京都の歴史ある建物と共に実際に京都の移り変わりを感じてきた人物です。
現在、実際の宿の切り盛りは娘と孫に引き継いでおりますが、昔の京都のお話や、舞妓さんなどとのエピソードをお泊りになられたお客様へお話し差し上げるなんてことも。そんな女将の人柄や宿の家庭的な雰囲気が好きで「また来たよ」と言ってくださるお客様も多くございます。
最近は京町家の建物をリノベーションしたお宿はたくさん出てきています。よくあるのが、その建物を一棟貸しで提供し、宿泊できる宿が多いです。外観は歴史があるけれど、中身は今時のお宿。それに比べて、富久家は昔ながらの建物がそのままあり、温かい京のおばんざいの朝食があって、切り盛りするスタッフがいて、家庭的な雰囲気があふれています。温かい会話と温かい人柄、この雰囲気が一棟貸しとは違った一つの魅力なのかも知れません。
皆様も京都の風情と家庭的な温もりが恋しくなった時には是非、富久家をご利用ください。